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「エヴァA10神経接続」は実現可能か?
現代の科学でエヴァンゲリオンはつくれるか? パイロットがエヴァをコントロールするために必要な「A10(エーテン)神経接続」について考えてみたい。作中では、エヴァを出撃させる準備段階でよく登場した言葉である。
そもそも、A10とはなんだろうか? 実は脳の部位を示す名称なのである。A10は正確には腹側被蓋野(ふくそくひがいや)と呼ばれる脳の深くに存在する部位である。他にも脳にはA8やA9などと分類される場所がある。その中でA10神経が最も注目される理由は、快楽を生む場所だと考えられているからである。人の感情をつくる大切な脳部位だというわけだ。なおエヴァンゲリオンの作中では、人間が愛情を抱くときに使う神経とされている。
さて、エヴァンゲリオンでは、パイロットの頭にヘッドセットを装着し、A10神経からの活動を記録している。記録している活動は、おそらく脳波と呼ばれる電気信号と考えられる。この信号から様々な感情やシンクロ率の変化をコンピュータで読み取り、エヴァを操縦するというわけだ。しかし、こんなことは本当に可能なのだろうか?
実際、現代でもブレイン・マシーン・インターフェース(BMI)という研究が盛んに行われている。これは主にサルの脳から記録した電気活動を読み取り、その結果によってコンピュータを制御するというものである。考えるだけでロボットを動かすという点では、まさにエヴァと同じ発想である。
しかし、現代のBMIの技術はエヴァにはまだまだ到底及ばない。ロボットに運動させると言っても上下左右にゆっくり動かすのが限界だし、A10神経から感情を読み取るとしても、せいぜい嬉しいか悲しいかがわかる程度である。さらに複雑な運動や感情の変化を脳の信号から読み取れるほど現代の科学は進歩していないのである。
エヴァンゲリオンは2015年の世界が舞台である。私たち人類は、果たしてあと何年で、エヴァを作るまでの科学技術に到達できるのだろうか?
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